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手取り22万で毎回おごり続けた男が3ヶ月で貯金を失った話

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3ヶ月で貯金が消えた。

月に5〜6回会って、食事・映画・カフェ。毎回全額払い続けた。一回あたり7,000円から12,000円。3ヶ月で積み上がった金額を計算したとき、頭が真っ白になった。好きだったから払った。でも払い続けた結果、財布だけでなく、気持ちにも何かが積み上がっていた。


目次

手取り22万円の実態——可処分所得のリアルな内訳

手取り22万円という数字を、まず正直に見る。

東京で一人暮らしをしている場合、家賃が7万〜9万円、食費が3万〜4万円、光熱費・通信費・日用品が2万〜3万円、社会人としての衣服費・医療費・交際費が1万〜2万円。固定費だけで月14万〜18万円が出ていく。残るのは4万〜8万円。

ここから奨学金の返済がある人は1万〜3万円が消え、実質的に毎月自由に使える金額は2万〜5万円というのが22万円の実態だ。貯金に回せるのがあればラッキー、という水準だ。

この状況で毎回おごり続けるということは、自由に使えるお金のほぼすべてをデート代に投入していることを意味する。おごるために外食を減らす、おごるために趣味を削る、おごるために友人との付き合いを断る。好意の表現のはずが、自分の生活を侵食していく。


毎回おごり続けるとどう家計が壊れるか、具体的なシミュレーション

週に1〜2回会うカップルで、毎回男性が全額払った場合の試算をする。

1回のデートのコスト内訳として、夕食5,000円・カフェ1,500円・移動費500円の合計7,000円を1回の最低ラインとして設定する。月に4回会えば28,000円、映画や旅行が加わると月40,000円を超えることが珍しくない。

3ヶ月で計算すると、月平均35,000円として合計105,000円。これは手取り22万円の男性にとって、毎月の可処分所得の大半だ。貯金ゼロで3ヶ月が過ぎるだけでなく、月によっては赤字になり、前月の貯金を崩すという展開になる。

さらに物価高の影響がある。外食1回5,000円は2023年以前の感覚で、2025年現在、都内のカジュアルなイタリアンや和食では1人6,000〜8,000円が当たり前になっている。デート1回で15,000円かかる場面が普通にある。月4回全額払えば60,000円。3ヶ月で180,000円だ。

これは事実として起きる数字の話だ。好意の大きさとは関係ない。


おごることへの動機の正体——見栄か、好意か、強迫観念か

おごり続けた男性に話を聞くと、動機はいくつかのパターンに分かれる。

好意の表現として払っていたパターンがある。相手に喜んでほしい、大切にしたい、という気持ちから自然に出た行動だ。このパターンは、相手が喜んでいる間は機能するが、自分の家計が壊れてきたとき、感謝されていない気がする、という感覚として出てくることがある。

見栄と強がりから払っていたパターンがある。男が払うべき、ケチだと思われたくない、割り勘と言い出す勇気がない。これは相手への好意というより、自分のプライドへの支出だ。このパターンは一番早く破綻する。プライドのために払い続けると、残るのはお金がない自分と、何も知らない相手という非対称さだけだ。

相手が当然と思っているように感じていたパターンがある。割り勘と言い出しにくい空気があった、これまでずっとそうしてきたから変えられなかった、相手の反応が怖かった。このパターンは最も消耗する。払いながら不満が育ち、その不満を言葉にできないまま、ある日爆発する。

どの動機であれ、自分の家計を壊しながら払い続けることに、長期的なメリットはない。


実録:おごり続けた男性たちのその後

3ヶ月で貯金が消えた経験をした男性のケース

手取り22万円、東京一人暮らしの28歳。付き合い始めてから3ヶ月、毎回全額払い続けた。月の交際費が平均45,000円を超えていた。デートの頻度は週1〜2回、行く場所は彼女の希望に合わせることが多かった。

3ヶ月後、貯金残高が50,000円を切ったとき、初めて自分の状況が見えた。払い続けていた間、彼女から感謝の言葉はあったが、分担の提案は一度もなかった。割り勘にしたいと言い出す勇気が出ないまま、でも限界が来た。

結局、正直に話した。家計的にきつくなってきたという事実を、感情を交えずに伝えた。彼女の反応は、気にしないで、と言いながら財布を出したことで、最初から払おうとする気持ちがあったことがわかった。そのやりとりを早くしていれば、3ヶ月分の消耗はなかった、と振り返る。

おごり続けて別れたケース

26歳、手取り20万円の男性。5ヶ月間、毎回全額払い続けた。ある日、彼女との会話の中で、自分は彼女にとって財布として機能しているだけかもしれないという疑念が浮かんだ。その疑念が消えず、割り勘を提案してみた。

彼女の反応は「え、そうなの」という一言と、明らかに気持ちが下がったような表情だった。その後、デートの回数が減り、自然消滅した。

この男性が後から感じたのは、別れた悲しみより、もっと早く知れてよかったという感覚だった。おごることへの期待が前提としてあった相手とは、長続きしなかったという確信がある。5ヶ月分の消耗より、5年分の消耗を避けられた、という言い方をしていた。

最初から方針を伝えて続いたケース

29歳、手取り24万円。付き合い始めた最初のデートで、自分の状況を正直に話した。東京一人暮らしで余裕がないこと、毎回全額は難しいが多めには出したいこと、食事代はこちらが多く出して他はお互いで出し合えたら嬉しいという形を提案した。

彼女の反応は「全然いいよ、私も出したい」だった。その後3年付き合い、今は結婚を視野に入れている。最初に話したことが、お金の話を普通にできる関係の土台を作ったと感じている。


おごり続けることをやめた後、関係はどうなったか

割り勘や収入比での分担に移行したとき、関係がどう変わるかは人によって違う。でも共通して言えることがある。

話した後の関係の変化は、話す前より正確だということだ。おごり続けている間は、相手が自分にとってどういう存在かが、お金というフィルターの向こうにある。割り勘にしたとき、相手の本音が見える。快く受け入れる人、気まずくなる人、帰る人。どの反応も、話す前から存在していた相手の感覚が表面に出ただけだ。

関係が続くケースの共通点として、割り勘という事実より、話し合いのプロセスを大切にしていることがある。いきなり今日から割り勘と言うより、最近少しきつくなってきて、という正直な状況の共有から入ることで、相手も防衛的にならずに話し合いができる。

関係が終わるケースについては、終わったことを損失として受け取りすぎないことが重要だ。おごることへの期待が前提だった関係は、その前提が崩れた瞬間に終わりに向かう。それは関係の脆さが最初からあったということで、おごりをやめたことが原因ではない。


好きな人のためにお金を使うことと、自分を壊すことは別の話だ

はっきり言う。

手取り22万円で毎回おごり続けることは、相手への愛情の証明にはならない。自分の家計を壊すことは、相手を大切にすることとは違う。むしろ、自分の状況を正直に伝えることのほうが、相手を信頼していることの証明だ。

好きだから全部出したい、という感情は本物だ。でもその感情に従って家計を壊すことは、感情の純粋さを守るための行動ではなく、言い出せない自分への言い訳になっていることが多い。

3ヶ月で貯金が消えた男性は、その経験から一つのことを学んだと言う。お金の話を先にできる関係かどうかが、その後の関係の質を決める、ということだ。最初に正直に話せる相手とだけ、長く一緒にいられる。

おごり続けることと、相手を大切にすることは、同じではない。その違いを知ったとき、払い続けることへの強迫観念から少し自由になれる。そしてその自由が、本当の意味で対等な関係への入口になる。

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